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皆様、こんにちは!
湯浅コンサルティングの芝田稔子です。

トラック不足、作業者不足、運賃高騰という、物流の世界ではバブル期以降、初めて経験する時代が始まりそうです。

弊社の社長、湯浅和夫の最新の著書では、帯に
「トラック・ドライバー不足で「運びたくても運べない時代」が到来」と書かれています。

著書のタイトルは「新しい『物流』の教科書」。

このような時代では物流をどのように行っていけばよいのか、
物流についてどのように考えるべきなのか、
この本からいくつかポイントを紹介していきたいと思います。


今回は最初の章に焦点をあててみます。

ここでは、「物流の最新動向」として、アマゾンや楽天に代表されるネット通販についてふれられています。

それぞれの物流への取組から、BtoCの物流として指摘されている重要なポイントは以下の2点です。

1. 物流は戦略的に活用できる
2. 物流ができる範囲でしか売上は実現できない


一つは、アマゾンによる「物流の戦略的な活用」です。

アマゾンが行っている無料配送は、「物流の戦略的な活用の数少ない事例」だとされています。

コストが発生する配送を自己負担にするということは、
明らかに利益を減ずる行為であり、それを承知であえて行うということは、
そのマイナスをカバーする狙いがあるということです。

アマゾンの狙いとは、配送を無料にして顧客の利便性を高めることで、
アマゾンの利用者を増やし、売上を増やすためであろうと推測されています。

物流コストを負担しても売上増がその負担をカバーして余りある
効果があると考えられているのかもしれません。

一方、楽天では、物流センターを立ち上げるなど、楽天市場の出店者の物流支援が行われています。

ネット通販ではよく、非常に小規模な商店であっても
全国を対象に広く商売ができるといった指摘がされますが、
その商店が1日に10個しか出荷できなければ、
どんなに人気があっても、それだけの販売しかできません。

「物流ができる範囲でしか売上は実現しない」のです。

楽天では、出店者のビジネスの成長イコール自らのビジネスの成長ですから、
そのために出店者の物流の制約をとりはらおうとしているのだと考えられます。


今日の一言はこちら。

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 物流ができる範囲でしか売上は実現できない
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東京はすっかり涼しくなりました。
皆様もお風邪などひれませんように。
ごきげんよう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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物流改善に効く!物流コンサルタントの「一語一会」2014年9月22日第86号
発行:株式会社湯浅コンサルティング(http://www.yuasa-c.co.jp/)
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2014.09.22 Mon l 物流と経営 l コメント (0) トラックバック (0) l top
皆様、こんにちは!
湯浅コンサルティングの芝田稔子です。

少々(だいぶ?)間が空いてしまいましたが、
最近は物流の本の売れ行きもよいらしく、
物流への関心が高まっている様子です。

引き金はアマゾンの当日配送や楽天が物流子会社を作ったり、、、
といったところからなのでしょうけれど、
ドライバー不足の問題も益々深刻になりそうで
荷主の皆様にはぜひ早めに対策をして頂きたいと思います。

さて、本日は、弊社コンサルタントの内田が大阪にて、
セミナーの講師を務めさせて頂くこととなりましたのでお知らせです。
(いつの間にか直前でした、、、何卒ご容赦くださいませ)

テーマは「物流ABC」。
ABCは、Activity-Based Costingの略で「活動別原価計算」と訳されます。
物流現場の実際の活動を、コストに置き換えることができる手法です。

商品を出荷するのに、1個あたり平均でいくらかかっているのか、
様々な付帯サービスを行っている“ちょっと大変なお客様”への納品にいくらかかっているのか、
等、様々な問題をすべてコストにしてみることができるのです。
これは同時に、あらゆる改善策について、コスト効果を測ることもできるということです。

ご興味を持って頂けましたら、大阪方面の方、どうぞご検討くださいませ。
JILS(日本ロジスティクスシステム協会)主催です。)

物流ABCによるコストの徹底削減基礎セミナー(大阪)
【開催日時】
2014年9月4日(木)10:00-17:00
【会場】
大阪リバーサイドホテル
大阪市都島区中野町5-12-30

セミナーのご案内はこちら
 http://jils.force.com/SeminarDetail?productid=a0R1000000AXbQ8EAL

同セミナーの東京会場の様子はこちら
 http://www.logistics.or.jp/jils_news/2014/06/post-79.html


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

東京は急に涼しくなりました。
あちらこちら天候不順の様子、どうぞ皆様、ごきげんよう。

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物流改善に効く!物流コンサルタントの「一語一会」2014年8月29日第85号
発行:株式会社湯浅コンサルティング(http://www.yuasa-c.co.jp/)
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2014.08.29 Fri l 物流ABC l コメント (0) トラックバック (0) l top
「ヤマト一斉値上げ」の記事が日経の一面にとりあげられました(3月12日)。
トラック確保は3月に入り、ますます深刻になっているようです。
シフト先の鉄道コンテナもピーク時に近い物流量を取扱い、
満杯に近い状況とか(カーゴニュース3月13日)。

ヤマト運輸以外でも、運賃を引き上げる物流事業者は増えています。
市場の逼迫がトラック運賃の上昇につながっています。

国土交通省によれば、輸送量は前年と比べ1割近く増えているそうですが、
トラックの輸送能力は、減少傾向です。
前回の記事に書いたように、ドライバーが不足しているからです。

全日本トラック協会による「最近のトラック輸送に係る緊急調査」
(2013年12月)によれば、
2014年1月以降の需要見込みに対して
輸送力を「確保できない」とする事業者は34%にも達しています。

また、2014年1月以降の運賃について、
15%もの事業者が「運賃は上がる」としています。

一般的な傾向として「下がる」は選択しやすい回答ですが、「上
がる」についてはよほど確信がない限り、選択できない回答です。

荷主としては、これまでと同様の輸送・配送をしていると、
コストの上昇を抑えられないということになっていくでしょう。
輸送力自体が逼迫していますから、
「力関係」という神通力も効かなくなってきます。

物流の逼迫がビジネスを制約するかもしれません。

トラック運送会社と良好な関係を築くことのほか、
輸送のなかでも不足感の激しい長距離輸送をなくす方向を
検討していくことが有効かもしれません。

2014.03.13 Thu l 物流と経営 l コメント (0) トラックバック (0) l top
皆様、こんにちは!
湯浅コンサルティングの芝田稔子です。

あっという間に2014年も一か月が過ぎてしまいました。

「2015年危機」というのをご存知でしょうか?

国土交通省、(公社)全日本トラック協会による想定なのですが、
2015年には、トラックドライバーが14万人不足するというものです。
必要なドライバーは88万人なのに、
供給されるドライバーは74万人しかいないというのです。

必要なドライバーが15%も確保できないということは、
やや乱暴ではありますが、すべて平均してみると、
現在動かしている物量の15%は運べなくなるということです。

既に昨年末、
「トラックが見つからなかった」
「これまでの料金に2~3割上乗せしないと運んでもらえなかっ
た」という現象があちらこちらで起こっていました。

ドライバー不足はすぐに解消できる問題ではありません。
「トラックが」貨物を選ぶ時代に変わってくるでしょう。
地域や貨物の種類によっては、旨味が少ないといった事情により、
トラックに嫌われることもあるでしょう。

会社によっては15%どころか、動かしたい物量の20%、
30%が動かせないということにもなりかねません。

荷主は、少なくとも次の二つの対策について、これまで以上に取
り組んでいくべきだと思われます。

一つは、「本当に必要な物だけを運ぶ」ようにすること。
即ち、ロジスティクスに取り組むことです。

売れるかどうかわからないものを拠点間で移動させるような、
無駄な物流をやっている余裕はなくなります。

もう一つは、良質なトラックを確保する力のある運送事業者との
関係を強化すること。

荷主と物流事業者とは、市場に対し、商品を安定的に供給する
一つのチームであるという認識に立ち、
相互に信頼し合える関係を構築していかないと、
いざというときに車両が見つからないという事態が
現実のものになってしまうでしょう。


今回の一言はこちら。

「2015年危機」に備えよう



最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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物流改善に効く!物流コンサルタントの「一語一会」2013年2月3日第83号
発行:株式会社湯浅コンサルティング(http://www.yuasa-c.co.jp/)
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2014.02.01 Sat l 物流と経営 l コメント (0) トラックバック (0) l top
皆様、こんにちは!
湯浅コンサルティングの芝田稔子です。
あっという間にクリスマス・・・。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

クリスマスと言えばサンタクロースですが、
サンタクロースの物流システムって、すごいですよね。
イブの夜から翌日聖夜の朝までという短時間に
世界中の子供たちにプレゼントを届けるのですから。

今の人口が推計71億人。
WHOの統計によれば15歳以下の子供の割合は約3割。
一応キリスト教徒に限定してみても
子供の数は6億人超に達するようです。

6億人の顧客配送!
厳しい時間指定での大量配送を実現するには、
きめ細かいネットワークを世界中に張り巡らすしかありません。
かくして・・・、
1件ごとの配送は、各家庭に委託されてしまったのでしょう・・・(苦笑)。

さて、リアルな物流の話。

今回からいくつか、歴史の中に、ところどころ顔を出すロジスティクス
の話題について紹介したいと思います。

私の知っている中で、歴史上、ロジスティクスについて
最初にその重要性が指摘されたのは、紀元前400年頃にさかのぼります。

古代ギリシャの哲学者ソクラテスの
名を知らない人はいないでしょう。
「無知の知」などの名言を遺した人です。

ソクラテスは、自らの戦争経験に基づき、こう語っています。

「戦いにおける指揮官の能力を示すものとして、
戦術が占める割合は僅かである。
第一にして最も重要な能力は、
部下の兵士たちに軍装備を揃え、
糧食を与え続けられる点にある」。

「どう戦うか」という戦術よりも、
「軍装備を揃え、糧食を与え続ける」すなわちロジスティクスの能力が、
指揮官に最も必要な能力だと言っているのです。

今回の一言はこちら。

ソクラテスはかく語りき。「ロジスティクスは指揮官の最も重要な能力」


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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物流改善に効く!物流コンサルタントの「一語一会」2013年12月24日第82号
発行:株式会社湯浅コンサルティング(http://www.yuasa-c.co.jp/)
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2013.12.24 Tue l ロジスティクス l コメント (0) トラックバック (0) l top