昨日、雑誌「MATERIAL FLOW」を発行している流通研究社殿が主催された
「食品サプライチェーン強靭化セミナー」に行って参りました。
先約があって、途中退席してしまったのですが、
お聞きしたお話はとても興味深いものでした。
いくつか印象に残った言葉をご紹介したいと思います。
以下は、ハウス物流サービスの代表取締役社長早川哲志さんのお話より。
(ハウス物流サービスはハウス食品の物流子会社ですが、グループ外の売上が6割を占めるそうです)
利用する物流会社のリスク対応力が、荷主のリスク対応力の強化につながる
震災以外にもリスクはある(最近身近なゲリラ豪雨など)
様々なリスクを想定し、準備すること
自社倉庫だけでなく、外部委託倉庫もリスク管理の対象とする
賃料だけを判断基準にしない
等々。
そして、一番、印象に残った言葉がこちら。
在庫積み増しは、SKUごとに在庫率を設定してコスト増加を防ぐ
早川社長によれば、震災直後は、在庫を一律に増やす傾向があったそうです。
これではもちろん、コストアップになります。
これを防ぐため、SKUごとに細かく在庫率を設定するように在庫の持ち方を変更し、
全社としての目標在庫率は変えないようにしたそうです。
いま、私たちもリスク管理のための在庫に関わるお仕事を頂くことがありますが、
「単なる積み増し」では改善とは言えないと考えています。
ムダを内包したままになる可能性があるからです。
現状での最適な在庫の持ち方を明らかにしたうえで、
リスクを想定し、対応方法を検討したうえで、
適切な積み増しをSKUごとに検討するべきだと考えています。
リスクをいかに想定するか、また、南海トラフ地震のような新しい情報が出たときに
いかに対応し、新たな想定を盛り込んでいくか。
安定供給のためのSCMのあり方には、完璧はあり得ず、
100%を求めて更新を続けていく努力が不可欠だと痛感しました。
8月も最終日になってしまいました。
先日、遅ればせながら「フローズン」生ビールをお店で頂きました。
本当に泡がシャリっ&ひんやり♪
まだまだ氷が美味しそうな気温の東京ですが、皆様ご自愛頂き、去る夏を楽しまれて下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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物流改善に効く!物流コンサルタントの「一語一会」2012年8月31日第71号
発行:株式会社湯浅コンサルティング(http://www.yuasa-c.co.jp/)
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